大きな行李の仲間たち〜その他の主要ブロックレベル要素〜
引用文を示す要素
引用文を示す要素としてblockquote要素が用意されています。
記述例
<blockquote> 人間は考える葦である。 </blockquote>
表示例
人間は考える葦である。
引用文を示す要素としては他にq要素があります。 blockquote要素とq要素の違いはblockquote要素がブロックレベル要素であるのに対し、 q要素はインラインレベル要素であるということです。そんなわけで、まとまった文のかたまりを 引用するときはblockquote要素、文の一部分を引用するときにはq要素といった使い分けを するのが望ましいです。
整形済みテキスト要素
文章によっては改行やインデントそのものが意味を持つ場合があります。詩歌やプログラムの ソースコードなどがこういうものにあたりますぅ。普通HTMLでは改行やインデントは無視されるのが原則 でしたが、こういったニーズがある以上改行やインデントを反映するテキストを書くための要素があります。 それがpre要素です。
記述例
<pre> var i; for(i=0;i<100;i++) { document.write("<p>南無阿弥陀仏</p>"); } </pre>
表示例
var i; for(i=0;i<100;i++) { document.write("<p>南無阿弥陀仏</p>"); }
pre要素内では改行やインデントは反映されますが、「<」や「>」といった記号の表記にはあいかわらず エスケープシーケンスを使わなければなりません。このことには注意が必要です。かくいう私がミスります(笑)。
そうかそうか、改行が反映されるのか、という考えだけで何でもかんでもこの要素を使ってマークアップするのは 絶対やめてください。たいがいの場合は改行というものは、意味的に区切れている、あるいはデザイン的な都合のどっちかです。 前者なら意味的な区切りにあわせて要素の箱をいったん閉じることにすればよいことです。後者はcssに任せる、もしくは諦めて下さい。 cssでもそこまで文章の改行を詳細に操れないので・・・。
作成者に関する記述をする要素
作成者に関する情報を載せるためにaddress要素というのが用意されています。パソコン同好会非公式サイトで 一番下に「Copyright・・・」と書かれてるやつがこれにあたります。書き方はこんな感じ。
記述例
<address> 作成者:mackenzie,連絡先:なんとか@かんとか </address>
表示例
作成者:mackenzie,連絡先:なんとか@かんとかaddress要素はブロックレベル要素です。が、p要素と同様に中には素の文とインラインレベルの要素しか入れられません。 そんなわけでadrress要素の中に定義型リストを組み込むといったことはできません。 この辺はやっぱり不満ですがまぁ妥協するしかない、ということで・・・。
一応ざっと使いそうなブロックレベル要素について説明しました。ここで紹介しなかった ブロックレベル要素については自分で調べてみてください。ただ、テーブル要素とフォーム要素については別途説明しますので そのつもりで。次回はインラインレベル要素の中から使いそうなやつについてやります。ただしa要素とimg要素は別途 説明します。だってa要素は書くこと多いし、img要素はインラインレベル要素の中でもちょっと特殊だし・・・。まぁお楽しみに。